そのくらいのこと

ちまたを騒がしているアネハさんと同じ職種だったりする。
構造事務所じゃないけどね。
 
この業種の者としてわかりやすく説明すれば
この事件、「ありえない事件」といいたいです。
どのくらいありえないかというと
医者に「手遅れなんで、カルテだけ完治ってことにしました」って
言われるくらいありえない。
「怒りで人を殺してしまう可能性」と
「構造計算書を改ざんする可能性」を
問われたら前者の方がありえるかなぁと思うくらい。
 
だからTVでインタビューをうけて顔をさらしている
あのおっさんを見ると「いっちゃってる」としか思えない。
 
危険にさらされている居住者の不幸が一番大変なことなんだけど
業界内にもいろいろと影響がでそうです。
 
こういったとき困るのが何も知らないマスコミが過敏に反応して
騒ぎ立てること。見てると滑稽で笑えるけど。
こういった事件のあとはなんでもかんでも
「設計ミス」「手抜き工事」と言われかねない。
疑心暗鬼になっているクライアントに
ひとつひとつ理解してもらい、信じてもらうのは骨が折れる。
 
一つだけ有利な点は
「コストを下げろって言いますけど建物がもちません」って言葉が
説得力をもつようになることくらいか